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思春期の心にぶっ刺さるバンド、きのこ帝国のオススメ曲10選

こんにちは。僕はきのこ帝国というバンドが大好きです。今年の9月にきのこ帝国の新しいアルバム「タイム・ラプス」が発売されるということと、佐藤さんがソロ活動を始めてEP「SickSickSickSick」を発売したということで、今年はきのこ帝国の年なんじゃないかなと思いまして、僕のオススメ曲を紹介していこうと思います。

 

1.クロノスタシス

クロノスタシスって知ってる?」って好きな人と散歩している聞かれたらそれはもう告白よりも素敵な告白だと僕は思ってしまう気がするんですが、(現代っ子だからかは分かりませんが夏目漱石の「月が綺麗ですね」よりもよっぽどぴんと来る)クロノスタシスとは歌にもあるように「時計の針が止まって見える現象」のことです。真夜中に好きな人と一緒に散歩するなんて夢みたいで、そんな時は誰もが時間が止まればいいなあって願うはず。ミドルテンポなのと絶妙に空間系のエフェクトがかかっているギターがあいまって、夢心地になります。聴いてて心地いいです。「フェイクワールドワンダーランド」収録!

クロノスタシス”って知ってる?

知らないときみが言う

時計の針が止まって見える現象のことだよ

フェイクワールドワンダーランド

フェイクワールドワンダーランド

 

 

2.夜が明けたら

きのこ帝国はフェイクワールドワンダーランドあたりを境に佐藤さんの声がかなり変わったように思えるんですが、これはまだ佐藤さんの声が不器用な少年のような声の時で、一番初めのアルバムに入っている曲です。綺麗なアルペジオから始まるんですが、歌詞は決して綺麗な感情を歌ったものではなく、夜が明ければずっと許せないでいた過去の自分も救われるような気がする、生きていけるような気がする、という曲です。本当にこの曲が在ってよかったなあと、塞ぎ込んで、もう何もかも戻らないことに悶々として眠れなくなった夜に聴くと思います。許せない自分の過去が存在したままでも、生きていてもいいんだなと。この曲は多分、一生聴き続ける気がする。

でも でも でも でも

夜が明けたら 許されるようなそんな気がして

生きていたいと涙が出たのです


きのこ帝国 - 夜が明けたら(MV)

渦になる

渦になる

 

 

3.Girl Meets Number Girl

ナンバーガールというのは現ZAZEN BOYS向井秀徳bloodthirsty butchers田渕ひさ子がいた90年代の伝説のバンドなんですが、学生時代ナンバーガールを聴いているような女の子が学校生活に対して感じている違和感のようなものを疾走感溢れるテンポに乗せて歌った曲です。高校の時に初めて聴いたんですけど学生生活を「壊れそうで壊れない日々」と表したのがすごいしっくりきて、朝通学路でよく聴いていました。学校が嫌いな人にはきっとピンとくると思います。僕のクラスにも、ナンバーガールを聴いていた人なんてどのくらいいたんだろうか。あんまり関係ないんですけど、僕が高校の時はバンドといってもKANA-BOONとback numberあたりが台頭していたのできっと少数派だったとは思うけど、でも知らなかっただけでいたんだろうな。そういう人たちともっと話せばよかったと後悔。。とにかく好きな曲です。これも先ほど紹介した夜が明けたらと同じ「渦になる」というアルバムに入っています。

 

4.ユーリカ

等間隔で鳴る不吉なギターとうねるようなベースがすごくかっこいい。4月に新木場のライブで生で初めて聴いた時この曲から始まったんですけど、本当に才能溢れる曲だなあと改めて思いました。レディオヘッドっぽいとかPVのコメント欄に書かれてましたけど、もう間違いなくきのこ帝国だけの唯一無二の曲だと思います。いろんな趣味嗜好の人が集まっているバンドだからか、明らかにこのバンドの影響を受けているってことを言うのはできない気がします。それぞれがかっこいいと思うものを集めた結果の化学反応として新しいものが生まれているというか。だから僕はシューゲイザーが好きですけど、きのこ帝国にシューゲイザーという言葉は使いたくないです。分類するだけで遠ざかっていくと思うので。夜道で聴くと背筋が凍るような感じがするんですけど、サビでの不吉な開放感みたいなものがすごくくせになります。一応調べたところ、ユーリカとはギリシャ語に由来した言葉で、何かを発見・発明した時に使われる感嘆詞のようです。

ゆこう 港まで

帰る場所など捨てましょう

あなたが歌っているのは

あぁ最後の子守唄

もう一度だけ教えてあげる

あの合図を

ユーリカ

 


きのこ帝国 - ユーリカ (MV)

 

5.ヴァージン・スーサイド

ゴリゴリに歪んだギターと無気力さを思わせる歌詞。 タイトルからも自殺の曲なんでしょうか。僕は大学に入って周りの大学生が単位の話や自分の髪色の話、飲み会の話とか、自分なりに懸命に入って合格した大学での会話があまりにも退屈で期待外れだったことにかなりショックを受けたんですけど、そういうことを考えてしまう時期によく聴いてました。別に自殺しようなんてさらさら考えていませんでしたけど、なんかしっくりくるものがあったんですよね。「自殺する」ということを「一度は経験したい 多分二度目はないけど」と言ってのはものすごくセンスがあるなあと思います。死を妄想することで救われることってあると思うんですよね。あくまでも妄想の域を出ない死なら多分一度は誰でも考えたことあると思うし。なんか、きのこ帝国は自分でも気がつかないくらいような僕自身の内部に入り込んで理解してくれているような気持ちになります。

これもフェイクワールドワンダーランドに入ってます!一番とっつきやすいアルバムだと思うのでまずはこれから聴いてみるのもいいと思います。

笑顔に殺されそう

つまらない話ばかりで

一度は経験したい

多分二度目はないけど

 

6.怪獣の腕のなか

ちょっと暗くてヘビーな曲が続いたので軽快なものを。これは比較的新しいアルバム、「猫とアレルギー」というアルバムに入っています。昔のサウンドから考えると少し離れてしまうかもしれませんが僕はこの曲がすごく好きです。なんというか、この優しく宥められている感じ。尖っている時の心には優しい薬みたいな曲です。

怪獣の腕のなか

笑っちゃうくらいに抱きしめるから

誰かを拒むための鎧など

重たいだけだから捨てましょう

 

猫とアレルギー

猫とアレルギー

 

 

 7.ハッカ

猫とアレルギーからもう一曲。ピアノとリズム隊というシンプルなサウンドだけで構成されている曲で、とにかく、メロディーが綺麗なんです。特に僕が好きなのはサビのメロディー。僕はこの曲初めて聴いた時は歌詞の意味が全然わからず、なんとなく失恋の歌なのかな〜ぐらいな感じで聴いていました。というかそもそもハッカってなに?って感じで。ただこれでは消化不良なので歌詞を見ながら色々調べていくと、どうやらハッカというのは「破瓜」とかかっているみたいです。破瓜というのは処女を失うことという意味らしく、そう考えると歌詞がかなりしっくりくる気がします。例えば冒頭の歌詞「白い靴が汚れて少しだけ泣いた あの人にあげたかったものをいとも簡単に失くした」とか。僕の解釈としてはこの主人公の女性は好きな人(付き合っている人)がいるにも関わらず、違う人に自分の初めてを捧げてしまって、だけど好きな人にそれがバレてしまって、それで微妙なすれ違いが生まれて最終的に別れてしまう曲だと思いました。ごめんねって目を伏せた→ありがとうって口づけた→バイバイ、って部屋を出た この変化がゆっくりとすれ違う心を上手く描いているような気がします。でもこの曲はいろんな解釈ができると思うので、歌詞を見ながらじっくり聴くのにすごくいいと思います。

 

 8.海と花束

前にこの曲は失恋した時に聞きたい!という記事で紹介したんですけど、ここでも紹介したいと思います。海というのは何かを捨てる場所であり、花束というのはプレゼントの代名詞。それを抱えて海に行くということは、そんな誰かに伝えたい気持ちをに無理やりケリをつけて忘れるということだと思います。「伝えたいことなど とっくのとうにない 錯覚起こしてる ただそれだけなんだよ」と必死に言い聞かせる感じがすごく辛い。。

ロンググッドバイ

ロンググッドバイ

 

 

 9.WHIRLPOOL

渦になるの一曲目にふさわしく、 「WHIRLPOOL」とは渦、渦巻きという意味でここでは複雑な感情の渦を表していると思います。「いつか殺した感情が 渦になる、渦になる」という歌詞も物凄くきのこ帝国らしい。そしてそうやって混沌としている自分の心と、その時見上げた何もない青空は対照的で圧倒されてしまう。僕はこの渦になるというアルバム全体を、暗い洞窟の中から遠くにある出口を見て微かな希望を見出すみたいなイメージで聴いています。そしてこの曲もそれを強く象徴しているような気がする。。

 

10. ラストデイ

ラストはラストにふさわしいこの曲です。一応表面的にはラストデイというのは大晦日、一年の最後の日ということみたいですなんですが、終わってしまった関係を振り返るよう歌詞があるので2人の関係の最後の日という意味もかかっているんだと思います。「くだらないテレビ見ながら 今年もこうして 終わっていくんだね」という歌詞から佐藤さんはガキ使派なのかなーなんて思って聴いています(笑)この一緒に過ごしている楽しそうな時間の描写と、1人でそれを振り返っている描写の対比が突き落とされるようで辛い。とりあえず僕は好きな人と大晦日に過ごしてみたい。。

 

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