意識高い引きこもり大学生の独り言

根暗を加速させるような音楽と映画と本が好き

きのこ帝国の新譜「タイム・ラプス」を聴いてみて 感想・レビュー

とても楽しみにしていたきのこ帝国の新譜!ちなみに僕は今度新木場にも行きますが、きのこ帝国というバンドがとっても好きです。前に記事も書きました。
neatnobibouroku.hatenablog.com

 初期は暗い場所に身も心もいた人間が、必死にどこかに希望を見出そうとするような曲が多いように感じますが、今回はある程度の日常を送っている人間の、ちょっとした暗闇を垣間見るような作品だと僕は思いました。

一応まだ何回かしか聴いてなくて、じっくり歌詞見ながら一周聴くのは今日が初めてなので、現時点での印象を書いていこうと思っています。

 

1.WHY

力強いグルーヴ感。聴いた時に持ってかれた・・・!と強く感じました。かっこいい!アルバムの初めにふさわしい曲だと思います。言葉少なくとも歌詞も熱いです。

ああ、きみのこと探してた気がするよ

ねえ、ぼくのこと愛してよ 間違いだらけでも

 

2.&

二曲目は爽やかな曲。クリーンなギターから始まる好きなイントロです。誰かを愛するということに付随する様々な感情を、初期の頃とは違って爽やかに歌った曲。遠い過去の恋愛を振り返っているんだと思いますが、そこには海と花束に見えるような後ろ髪引かれる未練みたいな感情ではなく、違う種類の優しい愛情に変わったように思います。どこか客観的に自分たちの関係性を振り返っているような感じもする。メロディーがすごくポップで、特にサビが「サビ!」って感じで盛り上がるのも新鮮でした。きのこ帝国ではなかなか少ない気がする。きのこ帝国の曲はメロディーに絶妙な余白があるようなイメージがあって、僕はそれがすごく好きだったので、正直戸惑いに近いような感情もあったかもしれない。でもどうなんだろう、これは慣れるもののような気もする。

 

3.ラプス

これです!好きです!ほんと好き!感覚的な話になって申し訳ないのですが、僕がさっき言ったメロディーにある絶妙な余白というのもまさにこれです。メロディーが綺麗すぎる。サビのメロディーとドラムの絡みがツボを押されてるみたいに気持ちがいい。

 

4.Thanatos

すっごくかっこいい!!気だるく歌う出だしが聞こえた瞬間歓喜しました。曲の抑揚がとても好き。タナトスとはギリシャ神話で死神、フロイトのいうところの死への欲動を意味しますが、死に取り憑かれることは生きたいということへの強い執着に裏打ちされているとも言えるわけで、「明日へ繋がるドアを蹴飛ばしてみたいけど 泣いてる誰かが言う「迷わず進め」」と言う歌詞にもそれが出ているのかなと思います。正直&で少し不安に思っていた自分もこの曲を聴いて安心してしまいました。

 

5.傘

ミドルテンポの曲。アコースティックギターと少し癖のあるベースがこの曲の哀愁を引き立てています。雨の日に聴きたいですね。ふんふんって感じで聴いてたらギターソロが熱くてびっくりしました。全体的にゆったりとしたこの曲のアクセントになっていると思います。

 

6.ヒーローにはなれないけど

佐藤さんは明るい歌い方と気怠い歌い方を自然とうまく使い分けることができる人だなと改めて思いました。その範囲の広さが本当にすごい。怒りとか悲しみに満ちた気だるい声と何かちょっと良いことがあったみたいな楽しそうな声。この曲は後者! ギターのリズムが好きです。初めて聴いた時、ねえ笑ってよの後に入ってきたギターのリズムがストライクすぎて感動したのを今でも覚えています。

 

7.金木犀の夜

空間系のサウンドで始まるイントロ。「だいたい夜はちょっと 感傷的になって」という出だしの歌詞のセンスがとても好き。BメロのところがJ-POPっぽいのかもしれないけど、可愛いし癖になる。

だいたい夜はちょっと 感傷的になって

金木犀の香りを辿る

 

8.中央線

きた!これは絶対いい!と思いながらじっとしてイントロを聴く。。初期の曲っぽい疾走感、と思ってたら佐藤さんがインスタで大学時代の曲だと言っていました。でもこのアルバムに入っていることに対しては全然違和感がないです。Aメロのメロディーのハマり方が最高。。中央線ユーザーではないですが、大学の帰り道の電車内で、自分の過去とかを思い出して胸が熱くなった時に聴いたら、共鳴した何かを感じました。身勝手なリスナーですが、僕がきのこ帝国に求めていたのはこれなんだと確信しました。僕にとって大学生活って虚無感の塊みたいなものなんですけど、そんな日々もこういう曲を帰り道に聴くによって救われます。「こんなふうに毎日が過ぎるならそれはそれでいい」

 

9.Humming

これはつなぎの曲。

こういうのって他のアーティストはよくやっているけど、きのこ帝国がやっているのは初めて聴いたかな。おしゃれ!

 

10. LIKE OUR LIFE

浮遊感たっぷりのメロディー。僕は初めて聴いた時サビがものすごく揺らぎというバンドっぽいなと思いました。こういうメロディーってノイズじゃなくても全然合うんだなあ。。キラーチューンになることはなくとも、初めて聴いた時にハマることを確信しました。

 

11.タイトロープ

好きです!かっこいい!あんまり歪んだギターの曲ないなあと思って聴いていたらゴリゴリのがきました。芯のある力強く歪んだギターによる気怠いグルーヴ感。サビのタイトロープの後のちょっと外したというコード?が癖になる。歌い方の幅の広さをここでも実感。キーが上がるラスサビの直前のギターが熱い。。そして余韻を残す終わり方も良い。歌詞も今回のアルバムの中で上位に来るくらい好きでした。

私のいたいけな悲しみは 全身に涙を排出している

買い集めたガラクタを並べても

つまるところ、中身は空っぽなのです

 

12.カノン

陽気な夢を見ているみたいな不思議な気持ちになるイントロ。明るい歌い方の佐藤さんが復活してました。ギターの音の変化が楽しい。歌い方の変化もドラムがマーチっぽいのも陽気さを感じさせるのかな。クセになる!

たとえ何処にいても

きみが此処にいないのなら

何をしていてもきっと寂しいよ

 

13.夢見る頃を過ぎても

出だしで心を掴まれた。。かっこいい。。このアルバムを順番に聴いた時、ああ、これが最後の曲かあとちょっとさみしくなりつつも、これしかない!という曲がラストにしっかりあって感動でした。これから人恋しい秋を迎えるのに最強のBGMを手に入れた気分です。

蝶になれない蛹もいるってさ

待ちわびてた旅立ちの日に

その羽が開かないと気付くとき

どんな気持ちで空を見ていたの

 

一通り聴き終わりました!いいアルバムだったなと思いました。 僕も支払いが遅れて昨日届いたばかりなんですが、初回盤には今はもう廃盤となっていて聴けないインディーズの頃の貴重な音源がついていたのが熱い。

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 きのこ帝国は大人になってしまったのかもしれないし、新境地に行ったことは確かなのかもしれないけど、最後まで聴き終えた時にはそれがどうしたんだろうという気持ちになりました。とにかく僕にはこのアルバムに好きな曲がたくさんあって、これからも取るに足らない日常を過ごしながら聴くんだろうということは間違いないです。いい曲をありがとうございました!

 

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