意識高い引きこもり大学生の独り言

根暗を加速させるような音楽と映画と本が好き

きのこ帝国を観た。 タイム・ラプス リリースパーティー 2018年9月23日@新木場STUDIO COAST

もうぼくはこの日のために生きていたと言っても過言ではないです。そのくらい楽しみにしていたきのこ帝国のワンマン。以下セットリスト

SE 0. Humming

1.WHY

2.&

3.ラプス

4.Thanatos

5.傘

6.ヒーローにはなれないけど

7.金木犀の夜

8.猫とアレルギー

9.怪獣の腕のなか

10.桜が咲く前に

11.中央線

12.タイトロープ

13.LIKE OUR LIFE

14.愛のゆくえ

15.夜が明けたら

16.東京

17.カノン

18.夢みる頃を過ぎても

 

En

19.フェイクワールドワンダーランド

20.クロノスタシス

21.海と花束

22.国道スロープ

23.明日にはすべてが終わるとして

 

やっぱり生で聴く佐藤さんの声はすごい。歌唱力の圧倒的な高さにもまず驚くけど、どこまでも感情を揺さぶる力を持っているところがぼくはたまらなく好き。

今回のアルバムを聴いてツアーをやるとき初期の曲にあった憎悪や暗い悲しみみたいなものをあまり感じなかったので、どんな風に初期の曲をやるんだろうと思っていましたが、心配はいらなかったです。きのこ帝国は変わったように見えても、土台に過去の音楽があることをこのセットリストの中の「夜が明けたら」を聴いた時はっきりと感じました。絶望の中で青い空を見て生きたいと願うしかなかった日々があったから今があるんだなあと。聞こえた限りになってしまうけど、歌詞にあった変化も印象的だった。(最近は髪も爪も切らず→切って、決して君を許さないよ→僕を許さないよ、それもエゴだって話→それがエゴだって話)

ぼくが今回のライブで感じたのはリスナーときのこ帝国との信頼関係。それも盲目的に全てを肯定するリスナーではなく、ある種の戸惑いを抱きながらもきのこ帝国について行くと決めたリスナーと、その戸惑いさえも受け止めてくれるバンドとの信頼関係。隣にいる人に同じ音楽を聴きにきたというだけでものすごい親近感が湧くのはあるあるだと思うけど、今回のライブは特にそれを強く感じた。なんとも言えない温かい一体感。それもわざとらしい一体感ではないのが心地よかった。

今回のライブは照明もかなり良かったように思う。隣の人の顔も見えるくらい明るくて、LIKE OUR LIFEという曲ではミラーボールがゆっくり回っていたり。音楽以外にもこういうものが会場の一体感を煽っていたのかもしれない。

一曲目から七曲目まではタイム・ラプスの順番通りで、そこから猫とアレルギーの曲が三曲続いた。ここで「桜が咲く前に」という曲に魅せられた。正直、猫とアレルギーの中でもあまり聴いていなくて、こんなにこの曲が素敵だったこと、どうして気づかなかったんだろうと生で聴きながら考えていた。ノスタルジックなイントロがくすぐったくて、心地いい。そしてこの曲がものすごい熱量を持っていたことにも気づいた。

ぼくがタイム・ラプスの中で一番聴きたかった「夢みる頃を過ぎても」で本編は終了。「変わらない物などないと 気づいてしまった 気づきたくなかった」という歌詞が聴こえた時、自分が全く同じ気持ちをきのこ帝国というバンドに抱いていたことを痛感したと同時に、この人たち自身もそういう寂しさを当然感じながら生きていることを知って、なんだか安心してしまった。

アンコールが個人的にすごく満足度高かった。もちろん、本編も物凄く良かったけど。コンちゃんさんのリクエストのフェイクワールドワンダーランド、定番曲クロノスタシス、海と花束、国道スロープ。そしてラストの一曲明日にはすべてが終わるとして。。クリーンなギターのイントロと物事の核心をついたような言葉選びに放心状態になりながら聴いていた。アンコールの時のMCで佐藤さんはソロ活動も始めたし、「これからは自由に活動していきたい」という趣旨のことを言っていて、ぼくは海と花束と国道スロープ最高だったな、もう一曲やるのか、何やるんだろう。ということで頭がいっぱいであまりちゃんと聞いてなかったけど、会場にいた人たちはどうやら解散とか活動休止を言い出しそうでヒヤヒヤしていたそう。ぼくは、一旦10周年としての節目を迎えたこともあって、単に再スタートしようという気持ちなのかなと捉えていたんだけど、帰ってツイッターにきのこ帝国って入れたら一番上に解散って出てたりしていて焦った。そして演奏した曲が明日にはすべてが終わるとしてだったのも同時に思い出した。そしてそのあとの佐藤さんのツイートがこれ。「〜(略)、たまに文句言いながらも、ついてきてくれて、ありがとう。初めて心の底から、終わりたくないと願ったライブだった。」「ちょっとだけ捻くれ者な4人なりに、自分たちの音楽に向き合ってきました。大切にしてきました。これからも、きのこ帝国の作ってきた全ての楽曲が、誰かの家で、誰かの車で、誰かの頭で、誰かの心の中で鳴り響き続けてくれると信じてます。心からありがとう!!」意味深とも取れなくもないけど、ぼくは生で見た時はそこまで違和感を感じなかったな。というか普通に感動していた(笑)単にライブという楽しい時間が終わったことへの喪失感に近い感情とそれゆえの感謝なのかなと。みんなに愛されているからこそ、過剰に反応されてしまう部分もあると思うし。とにかく、ぼくは暗い青春を一緒に過ごしてくれたきのこ帝国が解散するとしたら、それはとんでもなく寂しい。「未来なんていらないや」本当にそんな風に思えるくらいいいライブだったのに、どうしてもぼくはきのこ帝国のいない未来に希望を見出せそうにない。解散しないで!活休も辛い。

 

「タイム・ラプス」やっぱり生で聴いてから印象が変わった曲もあるけど、すごくいいアルバムだったことを思い知りました。好きが溢れてしまったのでアルバム全曲の感想は別のところに書きました。
neatnobibouroku.hatenablog.com

 そしてここには書いてないけど、初回盤についていた現在は廃盤の音源5曲(退屈しのぎ、畦道で、国道スロープ、ミュージシャン、夜が明けたら)がすごく良かった。。初期衝動!という感じでやっぱり最高にかっこいい。インディーズの頃に時に自主制作したものらしく、メルカリなんかでもこのアルバムが出る前は6,000円とかかなり高値で 取引されていたかなり貴重な音源だと後から知りました。。今買わないと後で欲しくなった時に高値になってしまう可能性大な気がします。なのでどうせなら初回盤オススメです!

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